◆馬具の種類と効果
競走馬がよくつけている馬具ですが
色々種類があり、その多くは馬の視界を
制限するものになっています。
今回はその馬具について紹介していこうと思います。
■馬の視界ってどれくらい?
まず馬の目の位置は見ればわかる通り
顔の横についていますよね。
馬の視界は350℃あると言われていて、
つまり自分の真後ろ以外は見えているということ。
すごいですよね!!
草食動物は肉食動物の存在を早く察知するため
視界が広く見えるようになっています。
ただこのメリットが馬の性格にもよりますが
パドックのときの色々なものや人、
レースの際に横や後方からくる馬が見えてしまい
集中力や注意力が欠けてしまうなどのデメリットに
なります。
だから馬具を使って視界を制限するんですね。
〕よく見る馬具①シャドーロール〔
馬の走り方の違いの記事でも少し紹介した馬具です。
ボア状のものを馬の鼻の少し上あたりに装着することで
視界の下部分を制限することができます。
また、レースで走るときに頭の位置が高い馬に
使用することによって、馬が見えない足元を
見ようとして高かった頭の位置が下がる効果も
あるといわれています。
〕よく見る馬具②面子(メンコ)〔
馬が顔に被っているマスクのことです。
通常、顔から耳も覆われているもので
音に敏感な馬や、レースで砂をかぶるのが苦手な馬に
使用されます。
ただのファッションじゃなかったんですね…。
赤と白の勝負服とお揃いのメンコを被った
レーヌミノルを思い出します(笑)
〕よく見る馬具③ブリンカー〔
メンコの目の穴にカップを取り付けて
馬の視界を制限するものです。
カップのサイズは様々でその大きさによって
制限する視界を調整できるものになっていて
浅く小さいものから少しの隙間しか見えないもの
まであります。
調教師の方は色々な大きさのものを試して
馬の反応を見ながら、その馬にあったサイズを
探していきます。
個人的によく見る馬具を3つ紹介しました。
馬の視覚、聴覚などを制限し集中力などが欠けない
ようにする馬具ですが、
馬によっては急に視界が狭まったことに
怖くなってしまったり
集中力を高めたことによりレースでうまく折り合いが
つけられなかったりと、逆効果になる場合もあります。
今後馬具を使用したとき、しなかったときに
パドックでの馬の状態やレースでの折り合い面などを
比較してみて馬具の効果は良い方にでているのか
みてみようと思いました。
少しでも参考になれば幸いです。
皆様の競馬人生がより良いものになりますように!